商品名:テグレトール(ノバルティス)
適応:てんかん、躁病、三叉神経痛
鎮痛補助薬としてカルバマゼピンやアミトリプチリンが用いられる。 (薬剤師国家試験 90 213)
エリスロマイシンは,シトクロムP450(CYP3A4)の代謝活性を阻害するため,カルバマゼピンの血中濃度が上昇する
(薬剤師国家試験 87 151)
抗てんかん薬(カルバマゼピン、バルビツール酸系薬)の副作用
Stevens-Johnson症候群
(薬剤師国家試験 87 215)
カルバマゼピンは、Na+チャネルに対する抑制作用を有し、強直間代発作に用いられる。 (薬剤師国家試験 91 125)
カルバマゼピン使用中68歳女性が受診。WBC、AST、ALT増時の診断問題
(医師国家試験 104 I 68)
カルバマゼピン内服中のてんかん合併妊婦に対する説明で正しいのはどれか。
(助産師国家試験 91 AM 59)
双極性障害の躁状態の治療薬には、炭酸リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウムがある。
(薬剤師国家試験 93 185)
カルバマゼピンは、連用によって代謝酵素の誘導を起こし、同じ量をくり返し投与した場合、血中濃度は上昇する。
(薬剤師国家試験 94 157)
カルバマゼピン細粒の秤量問題
(薬剤師国家試験 94 225)
DSU203(2011年10月)掲載
その他の注意 追記
日本人を対象としたレトロスペクティブなゲノムワイド関連解析において、本剤による皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症及び過敏症症候群等の重症薬疹発症例のうち、HLA-A*3101保有者は58%(45/77)であり、重症薬疹を発症しなかった集団のHLA-A*3101保有者は13%(54/420)であったとの報告がある。
漢民族(Han-Chinese)を祖先にもつ患者を対象とした研究では、本剤による皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症発症例のうち、ほぼ全例がHLA-B*1502保有者であったとの報告がある。一方、日本人を対象とした研究において本剤による重症薬疹発症例とHLA-B*1502保有との明らかな関連性は示唆されていない。
なお、HLA-B*1502アレルの頻度は漢民族では0.019-0.124、日本人では0.001との報告がある
〈参考〉
Ozeki,T.,et al.:Hum.Mol.Genet. 2011;20(5):1034-1041
Middleton,D.,et al.:Tissue Antigens 2003;61(5):403-407
禁忌、併用禁忌 一部改訂
「ボリコナゾール、タダラフィル(アドシルカ)を投与中の患者〔これらの薬剤の血中濃度が減少するおそれがある。〕(「相互作用」の項参照)」
併用注意 追記
ダビガトランエテキシラート〔臨床症状・措置方法:ダビガトランの作用を減弱することがある。 機序・危険因子:本剤のP-糖タンパク質誘導作用により、ダビガトランの血中濃度が低下することがある。