薬物代謝酵素の一つ。
同義語:CYP、肝シトクロムP450、チトクロームP450
アンチピリンは大部分が肝シトクロムP450によって代謝されるため、健常人に比べ肝硬変の患者では血中消失半減期が延長する。
(薬剤師国家試験 88 153)
1つの薬物が、シトクロムP450に対して誘導作用と阻害作用の両方を示す場合がある。
2つの薬物を同時に投与したとき、同一のシトクロムP450分子種で代謝される場合には、薬物相互作用の原因となることがある。
(薬剤師国家試験 89 153)
エリスロマイシンは,シトクロムP450(CYP3A4)の代謝活性を阻害するため,カルバマゼピンの血中濃度が上昇する。
(薬剤師国家試験 87 151)
真菌性肺炎にフルコナゾールを用いる場合、シトクロムP450活性阻害による薬物相互作用に注意が必要である。
(薬剤師国家試験 90 190)
呼吸不全では、動脈血の酸素分圧の低下により、肝シトクロムP450による薬物代謝活性が低下する。
(薬剤師国家試験 89 161)
喫煙はシトクロムP450の誘導を引き起こし、プロプラノロールの代謝を亢進することがある。
(薬剤師国家試験 90 160)