糖尿病患者の高血圧治療には、チアジド系利尿薬が第一選択として用いられる。
糖尿病の血糖管理は、ヘモグロビンA1C値が15%以上 6.5%未満になるようにする。
2型糖尿病患者が重症感染症を発症した場合には、インスリンよりもスルホニル尿素薬を治療に用いるべきである。
ケトアシドーシス時にインスリンを投与すると、血清K+濃度が投与前より低下する。
2型糖尿病患者の体格指数(body mass index)が28以上の場合には、体重を減量する必要がある。
(薬剤師国家試験 88 205)
2型糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法であり、それらのみで十分に血糖値がコントロールできない場合に経口糖尿病用薬が使用される。
治療目標としては通常、空腹時血糖値を150 130 mg/dL、食後血糖値を200〜250 180 mg/dL、HbA1cを10 6.5%以下に設定する。
スルホニル尿素薬は、ビグアナイド薬の効果が不十分な場合あるいは副作用等により継続できない場合に限って使用される。
塩酸ピオグリタゾンはインスリン抵抗性を改善する。
(薬剤師国家試験 90 200)
(糖尿病治療薬の作用機序と主な副作用)
グリベンクラミドーATP感受性K+チャネルの開口抑制ー無顆粒球症
塩酸メトホルミンー糖利用抑制、糖新生促進などー乳酸アシドーシス
ボグリボースーβ-グルコシダーゼα-グルコシダーゼの阻害ー腸閉塞様症状腹部膨満感
エパルレスタットーアルドース還元酵素の阻害ー血小板減少
(薬剤師国家試験 90 142)
デンプン部分加水分解物液ーー糖尿病診断時の糖負荷試験
(薬剤師国家試験 88 230(診断用薬))
インスリン(欠乏)ーー糖尿病ーーナテグリニド
(薬剤師国家試験 90 140)
下肢末端病変として、潰瘍や壊疽が生じる。
腎症では、初期に微量アルブミン尿が出現する。
細小血管障害は末梢神経障害の一因である。
ケトアシドーシスでは、呼気にアンモニア臭を伴う。
糖尿病の合併症として網膜症を発症することはまれである。
(薬剤師国家試験 90 199)
糖尿病は、結核の発症のリスク要因の1つである。(薬剤師国家試験 88 197)
キシリトール、果糖、マルトース、D-ソルビトールは、主として糖尿病患者に使用される糖質である (薬剤師国家試験 88 228(輸液について))
糖尿病の患者や腎機能が低下している患者では、ヨード造影剤による急性腎障害が現れやすい
(薬剤師国家試験 90 147)