グレープフルーツジュース(GFJ)飲用によって、小腸のCYP3A4活性が阻害される。
(薬剤師国家試験 87 181)
エリスロマイシンは,シトクロムP450(CYP3A4)の代謝活性を阻害するため,カルバマゼピンの血中濃度が上昇する。
(薬剤師国家試験 87 151)
セイヨウオトギリソウは、CYP3A4を誘導し、タクロリムス水和物やシクロスポリンの血中濃度を低下させることがある。
(薬剤師国家試験 90 218)
下記をCYP3A4が代謝(=基質) | 下記がCYP3A4を誘導 | 下記がCYP3A4を阻害( or 競合) | |
食品 | セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ) | グレープフルーツジュース | |
マクロライド系抗生物質 | エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン | ||
アゾール系抗真菌薬 | イトラコナゾール、ボリコナゾール、フルコナゾール等 | ||
抗結核薬 化学療法剤 | リファンピシン | ||
HIVプロテアーゼ阻害薬 | ロピナビル、 | ダルナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル、ホスアンプレナビル等 | |
抗HIV 非核酸系逆転写酵素阻害薬 | エトラビリン、エファビレンツ、ネビラピン、デラビルジン等 | ||
抗悪性腫瘍薬 | エルロチニブ、 | ||
免疫抑制薬 | タクロリムス水和物、シクロスポリン、エベロリムス | エベロリムス | |
Ca拮抗薬 | 塩酸ベラパミル、ニフェジピン、 | ||
抗アレルギー薬 | エバスチン、 | ||
痛風発作 | コルヒチン、 | ||
抗てんかん薬 | カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン | カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン | |
ベンゾジアゼピン系 | ブロチゾラム、ミタゾラム | ||
抗精神病薬 | ブロムペリドール、 | ||
テラプレビル、塩酸ロペラミド、ソリフェナシン、キニジン、 | デフェラシロクス |